硬くなった石鹸を柔らかくする方法 その4

山羊

2009年01月31日 12:42

お待たせしました!!

いよいよ最終報告です

カチカチに芯まで硬くなった石鹸を4日間スライムに漬け込み
ラップでぴっちりと包み、さらにチャック付き袋で空気を抜いて密閉10日間



昨年10月頃に使った残りの植物物語で、袋にも入れず放置してカチカチでした
ラップを開いてみると、見た目にも柔らかそうです



ミヨシのレモン石鹸 1年以上放置でカチカチでした
ラップを開くと、ラップの痕が付いてます。
色は幾分か白っぽい・・・・かな

ナイフで半分に切って中心部分を確かめたいところですが
グッと我慢して、彫ってみましょう

でも ちょっと その前に・・・・
和裁用のまち針で中心を刺してみました (和裁用の針は細くてやや長めなのです)

スーっと良い感じで入りましたが、どうも真ん中辺りが・・・
植物物語は鈍い重みにあたりました
レモン石鹸は真ん中辺りで軽石にあたったような感覚
どちらも少しだけ力を入れれば底まで貫通はしました。



自己申告
バラの花心1段目1枚目と外側2段目1枚目が根元から取れました Σ( ̄▼ ̄;)
しかも・・・木工ボンドで貼り付けてます ←をぃ

まず 植物物語ですが、花びらの付け根と葉っぱの位置で限界です
この位置に乾燥がまだ残っていました
また彫った石鹸の質感ですが、粘りが若干なくなったようにも思えます
植物物語などの石鹸の質感はもともとマットな感じで
粘りの少ない石鹸ですから、再生するとこんなものかなって感じです
このタイプの再生石鹸をカービングする為の注意点は
ナイフの使い方は基本に忠実にすることですね
真っ直ぐ入れるところは真っ直ぐ テコにしてはいけません

レモン石鹸はもともと粘りのあるせっけんですから
再生しても細かい細工が出来るように思えました
やはり中心部分に乾燥が残っていて真ん中までが限界ですね

ナイフはどちらも初心者用タイプのを使っています
古典ナイフを使えばもっと細かく・・・出来たのかも・・・知れません (笑)


まとめ

カチカチの硬い石鹸でも再生して使う事は出来ます
ただし、質感は若干劣るように感じます
中心部まで完全に柔らかくするのは難しいのでレリーフ向き

方法
①石鹸にしっかり水分を含ませる(直接水の中に漬けるのはNG)
②ラップにくるみ、さらに冷凍用の袋に入れて脱気し密閉

水分量や密閉の期間は石鹸の大きさや乾燥状態により調整して下さい
カチカチまで硬くはないけど・・・と言うのは全ての行程を短縮すれば良いかと

さあ お試しあれ


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私のポリシーについて
息子のアトピーから始まったソーパーでもありますので
スライムを使った方法でカービングした石鹸は外部には出しません
スライムの材料は合成洗濯糊(ポリビニルアルコール)とホウ砂ですので
この成分と石鹸の成分が混ざった時にどんな形になったのか品質が定かではありません
例えば、再生でカービングした作品を石鹸として使って下さい とは言えないと言う事です
自分のところで作品として保管は出来ても、石鹸としての責任は持てません

今回のスライムの使用はあくまでも均等な水分という点での実験でした
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